セラミックの歯は虫歯にならない?

虫歯になりにくいセラミック

虫歯になりにくいセラミック被せ物や詰め物は人工物ですので、虫歯になることはありません。しかしその支台歯(被せ物・詰め物を取り付けた歯)は天然のものですので、その後も虫歯になる可能性があります。
ところで、この被せ物・詰め物に金属を使用するかセラミックを使用するかで、支台歯の虫歯のリスクが変わることをご存じでしょうか。
結論を言いますと、セラミックを使用した方が、虫歯リスクは抑えられます

セラミックが虫歯になりにくい
3つの理由

なぜ、セラミックを使用した支台歯は虫歯になりにくいのでしょうか。その理由をご説明します。

1半永久的に形が変わらないから

金属は、長く唾液にさらされることで少しずつ溶け出します。形が変わり、隙間が生じると、歯垢が溜まりやすくなります。
一方でセラミックは半永久的に形状が維持されるため、治療直後のぴったりはまった状態が長く続き、歯垢が溜まりにくく、虫歯リスクが抑制されます。

2被せ物・詰め物の表面に歯垢が付着しにくいから

金属やプラスチックは、天然歯より歯垢が付着しやすい性質を持ちます。
一方で陶製の材料であるセラミックは、歯垢が付着しにくい表面構造をしているため、虫歯リスクが抑えられます。

3温度による膨張・収縮がないから

よく知られているように、金属は温度によって膨張・収縮します。金属の被せ物や詰め物が飲食物の温度の影響で膨張・収縮を起こすと、段差が生じ、歯垢が溜まりやすくなります。
セラミックではこういった飲食物の温度による変化がないため、虫歯を起こしにくい材料と言うことができます。

なぜ銀歯が虫歯になりやすいのか

なぜ銀歯が虫歯になりやすいのか 反対に、なぜ金属を使った銀歯は虫歯になりやすいのでしょうか。1つずつご説明していきます。

銀歯はそもそも歯垢が付きやすい

銀歯は、その材料の性質として歯垢が付着しやすく、虫歯菌も繁殖しやすいため、虫歯リスクが高くなります。

銀歯が溶け、詰め物と歯の間から
虫歯菌が入るから

唾液にさらされることで金属が溶け出し、長く使っていると銀歯は少しずつ変形し、隙間が生じます。そこに虫歯菌が侵入・繁殖することで、虫歯が発生しやすくなります。

熱さなどで金属が変形し、その隙間から
虫歯菌が入るから

飲食物の熱さ・冷たさで金属が膨張・収縮すると、支台歯との間に隙間や段差が生じ、虫歯菌が入ることで虫歯が発生しやすくなります。

銀歯との境目に汚れが溜まるから

銀歯は、自費のセラミックほど接着性が高くないため、境目に歯垢などの汚れが溜まりやすく、それが虫歯の原因になります。

虫歯になりやすい銀歯のデメリットは?

虫歯になりやすい銀歯のデメリットは?虫歯リスクの高さ以外にも、銀歯にはいくつかのデメリットが存在します。

見た目が良くない

患者さまがもっとも感じやすいデメリットです。銀歯を使用すると、どうしても目立ってしまいます。写真を撮ったときに、キラリと光って映ることも。

金属アレルギーのリスクがある

被せ物でも詰め物でも、お口の中に金属が存在していれば、その溶け出しと体内への蓄積によって、金属アレルギーを発症するリスクが生じます。

歯茎が黒ずむことがある

金属が溶け出し沈着すると、歯茎が黒ずんでしまうことがあります。

歯周病発症・悪化の原因になる

金属はセラミックより歯垢が付着しやすいため、歯垢に含まれる歯周病菌も多くなり、歯周病の発症・悪化の原因になります。

銀歯とはサヨナラ!虫歯にならないためのセラミック治療

銀歯とはサヨナラ!虫歯にならないためのセラミック治療セラミックにも、いくつかの種類があります。当院では、オールセラミックに加え、ジルコニア、e-maxも取り扱っておりますので、より患者さまのご希望に合った詰め物・被せ物をお選びいただけます。
なお耐用年数はあくまで目安であり、使用状況によって長くなったり短くなったりします。

プラスチックと金属・セラミックの寿命の比較

※スクロールで全体を表示します。

セラミック素材 特徴 耐用年数の目安
オールセラミック 審美性・機能性に優れた、もっともよく使われるセラミックです。 5~10年
e-max 特に透明感に優れたセラミックです。前歯への使用に適しています。 10~15年
ジルコニア 特に耐久性に優れたセラミックです。奥歯にも安心して使用できます。 15~20年

※(参考)銀歯の耐用年数は2~5年、歯科用プラスチックは2~3年と言われています。

セラミック治療について
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セラミック治療したからといってメインテナンスを怠ってはいけません

セラミック治療したからといってメインテナンスを怠ってはいけませんセラミックは人工物であり、そのものが虫歯になったりすることはありません。ただ、しっかりとメインテナンスを行わなければ、支台歯や他の天然歯が虫歯になったり、歯茎が炎症を起こしたりといったことにつながります。
毎日のホームケアはもちろん、定期的に歯科医院でメインテナンスを受けましょう。また、歯ぎしりがある場合にはセラミックが割れることがあるため、就寝中に装着するナイトガードを歯科医院で作りましょう。

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